ものさしツールで面積、2点間(ポイント間)の距離、角度の測定、アンカーポイントにスナップ【Illustrator】イラレ

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目次・概要

面積を測定するには
 └面積測定においての注意点
 └面積の測定手順
 └情報パネルについて(面積測定結果)
2点間(ポイント間)の距離の測定
 └2点間距離の測定においての概要・注意点
 └2点間距離の測定手順
 └アンカーポイントを見つけるには
 └情報パネルについて(距離の測定結果)
スマートガイドを使用する
あとがき
面積の測定について
2点間距離の測定について

この記事ではillustretor2025(29.5.1)をwindows10で使用しています。アプリのバージョンが同じでも設定の違いやOS等のご利用環境が変われば表示内容が変わる恐れがありますのでご注意ください。

面積測定においての注意点

  • 塗りの無いオープンパスオブジェクトは測定できないです。
  • 画像は測定できないです。
  • テキストはパスオブジェクトに変換しないと測定できないです。
  • 複合パスの切り抜き部は測定除外されてしまいますが、切り抜き部をshift+クリックで合算して測定可能になります。
  • オブジェクトに塗りが有る、無しで手順が変わります。

面積の測定手順

  1. オブジェクトを選択する。
  2. ものさしツールに持ち替えます。
  3. 塗りのあるオブジェクトはここで完了。
  4. 塗りのないオブジェクトは次へ
  5. 面積測定を解除、再測定するには。
  6. 重複してるところは除外して測定されます。
  7. オープンパスオブジェクトについて。


1. オブジェクトを選択する。

選択系のツールならどれでも良いです。

 2. ものさしツールに持ち替えます。

デフォルトではツールバーのスポイトツールの中に隠れている。
スポイトツール >アイコンを右クリックするか、右下角を黒三角◢を長押しすると表示される。
ショートカットの割り当てはデフォルトではありません。
編集メニュー >キーボードショートカットで割り当ては可能(ここでは2を割り当てている)

 3. 塗りのあるオブジェクトは、

ものさしツールのアイコンをクリックした時点で面積が測定されパス内が薄いグレーに変わり完了となる。測定結果は情報パネルが自動的に立上り、表示される。

50x50mmの正方形を測定していますが、面積は2500cm2にはなっていません。情報オプションから桁を切り上げると2500cm2になります。詳細は面積オプションで紹介します。

4. 塗りのないオブジェクトは

ものさしツールのアイコンをクリックするとハイライトされたセグメントの色が青に変わります。
オブジェクトのパス内にカーソルを移動配置すると小さい+記号がカーソルに追加されshiftを押しながらクリックするとパス内が塗りのように薄いグレーに、小さい+はー記号に変わり測定完了。

※クローズパスオブジェクトで塗りの無いオブジェクトはものさしツールに持ち替えただけでは測定はできない仕様になっています。

5. 面積測定を解除、再測定するには

面積が計測されているオブジェトのパス内にカーソルと配置しカーソルにー(マイナス)記号が追加されているのを確認し、shiftを押しながらクリックすると解除されます。
上記4.塗りのないオブジェクトの画像参照

再測定するときもshiftを押しながらクリックすると測定できます。
複数のオブジェクトを選択して測定すると合算された面積が測定されます。

複数のオブジェクトを選択して測定した結果

6. 重複してるところは除外して測定されます。

重複してるところは除外して測定される結果

50x50mm=2500mm2x2個なので5000のところが、重複したところを除外して4131mm2となっています。

手動で一方を除外するときは5.面積測定を解除と同様に除外したいオブジェクトをshiftを押しながらクリックする。

7. オープンパスオブジェクトについて

塗りのないオープンパスオブジェクトは測定できないです。
塗りのあるオープンパスオブジェクトは測定できます。

  • 面積:mm2
  • 情報パネル上部右の情報オプション(3点リーダー) >面積オプションで単位、精度、尺度が調整できる。
    精度は桁数を調整でき、結果は四捨五入される。
  • 情報パネルはウィンドウ >情報 でも表示可能。ショートカットはctrl+F8

2点間の距離の測定においての概要・注意点

  • 任意の2点間を距離と角度を測定する事ができます。
  • W(幅)、H(高さ)、角度の測定基準はアートボードの位置に対する測定値になります。
  • アンカーポイントの2点間の距離をスナップさせて測定ができます。
  • スマートガイドを有効にしているほうがスナップが分かりやすいです。

2点間距離の測定手順

  1. ものさしツールを選択する。(スマートガイドを有効にしている)
  2. 1点目をクリックし2点目をクリックする。

アンカーポイントにマウスバーするとアンカーポイントに白四角□がスナップマーキングされる。
1点目をクリックしたときに情報パネルが立ち上がり座標位置が表示され、2点目をクリックすると座標位置と距離の測定結果が表示されている。

3. 測定中の距離と角度を情報パネルに表示するには。

1点目をクリックし2点目までドラッグすると軌跡線が表示され測定中の値がリアルタイムで情報パネルに表示されます。

shiftを押しながらドラッグすると45°、90°、180°などに固定して測定できます。
2点目にドロップして測定完了。

アンカーポイントを見つけるには

面積を測定するときはオブジェクトを先に選択しますが、距離などを測定するときは先にものさしツールを選択してctrlを押し、一時的にダイレクト選択ツールに持ちかえてオブジェクトを選択する。そうするとアンカーポイントが表示され測定しやすくなります。

ctrlを押したときにダイレクト選択ツール以外の選択系ツールになるときは、ものさしツールを持つ前に一旦ダイレクト選択ツールに持ち替えてからものさしツールに持ち替える。

ctrlを押すと直近に使用した選択系ツールに一時持ち替えとなります。

情報パネルについて(距離の測定結果)

  • W=水平距離、H=垂直距離、D=ポイント間の直線距離の測定結果を表示されます。
  • 測定基準がアートボードの位置なのでアートボードが回転すれば基準も回転している。
  • 任意の箇所を2回クリックするとW、H、Dの数値が0になるので1点目にすると良い。
  • ctrl+shiftでDと角度が一旦非表示になる。XY座標は変わらず表示。
  • 情報パネルはウィンドウ >情報 でも表示可能。ショートカットはctrl+F8

1. スマートガイドを有効にする ショートカットはctrl+U

表示メニュー >スマートガイド チェックが入ってれば有効 ショートカットはctrl+U

2. 環境設定でスマートガイドの環境詳細を設定する。
編集メニュー >環境設定 >スマートガイド  ショートカットはctrl+K

  • オブジェクトのハイライト表示にチェックする。
  • アンカーポイントとパスのヒント表示にチェックする。

面積の測定について

正方形や長方形の寸法が整数であっても測定した面積に小数がつく場合があるので何かスッキリしない感が残りました。

W50xH50mmの正方形を測定しても2499.92mmになってしまうので、試しに情報パネルの小数点桁に合わせて変形パネルで50.00と入力しましたが変化は無しでした。

面積オプションで小数点以下を表示しない桁数に変更したところ、結果は四捨五入して2500mmになりました。

2点間距離測定について

ものさしツールもやっとctrlを押さずにアンカーポイントにスナップするようになりました。
寸法ツールのようにパスセグメントにもスナップできれば良いのですがまだそうはいかないようです。

寸法ツールの結果が情報パネルに反映するかスマートガイドのアンカーとパスのヒント表示の文字サイズが大きくなるか、調整が効くようになってくれるとありがたいです。
そのうえ、ものさしツールでパスをスナップできたらなお良しです。

距離の測定だけならスマートガイドはなくてもスナップは確認できます。
ものさしツールを持つ前に一旦ダイレクト選択ツールを持つことによってctrlを押すと直前の選択ツールを持つという特性を活用した形でctrlを押して一時的にダイレクト選択ツールになります。

そうしてスナップするとアンカーに白四角□がつきますし、カーソルにも小さな白四角□がつきます。
ものさしツールを持った時にctrlを押しながらアンカーポイントにマウスホバーすればスナップはできていました。

選択ツールやグループ選択ツールではアンカーポイントに白四角がつきませんがカーソルに白四角□が付き、スナップが確認できます。

しかし、もうctrlを押さなくてもものさしツールだけでよくなり進化しました。

パスはスナップしないのか?についてはあくまでも2つのポイント間の測定なのでパスセグメントは対象外のようです。

これは環境設定で選択範囲の許容値を変えたりスマートガイドのスナップの許容値を変えたりしてもそれらしい変化、効果はえられませんでした。
色々と検証してみましたが、それはまた機会があれば追記するかもしれません。

それでは。




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